建物の角度に合わせた図面作成方法
📋 概要
図面を作成する際、建物が斜めに配置されている場合の対応方法について解説します。特に、中途半端な角度の建物を効率的に作図する「ピッチ角度基準」機能の使い方をご紹介します。
建物の角度による作図の違い
角度の種類 | 特徴 | 対応方法 | 適用場面 |
---|---|---|---|
きりのいい角度 (15度、30度など) |
数値で角度を指定しやすい | 通常の角度指定で作図可能 | 一般的な建物配置 |
中途半端な角度 (23.7度、41.2度など) |
正確な数値が分からない または計測が困難 |
• ファイル分割 • ピッチ角度基準機能 |
複雑な敷地形状 既存建物に合わせた設計 |
中途半端な角度への対応策
⚠️ 課題
建物が非常に中途半端な角度で配置されている場合、通常の作図方法では正確な図面を描くことが困難です。
解決方法の比較
方法1:ファイル分割
概要:建物を複数に分割し、それぞれを水平垂直の角度に調整して別ファイルで作成
✓ メリット: 大規模建物に有効
✗ デメリット: 小規模建物では手間がかかる
方法2:ピッチ角度基準機能
概要:既存の線分を基準に角度を自動設定
✓ メリット: 小規模建物に最適、同一図面内で完結
✗ デメリット: 機能の存在を知らないと使えない
ピッチ角度基準機能の使用手順
📝 実践手順
- 配管のタブからルーティング(配管経路設定)を開始します
- 画面右上の「ピッチ角度基準」を確認します
- 図面上の線分を指定エリアの右側にある「▼」ボタンをクリックします
- 建物の合わせたい場所(基準となる線分や壁など、どこでも構いません)をクリックします
- 完了! その角度に合わせて図面を描くことが可能になります
まとめ
🔍 重要ポイント
建物の角度が中途半端な場合でも、ピッチ角度基準機能を使用することで、正確かつ効率的な作図が可能です。特に小規模建物では、ファイルを分割することなく同一図面内で作業を完結できるため、作業効率が大幅に向上します。
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